スーパー大麦商品が続々 日清シスコらが市場投入(2016.12.22)


 帝人㈱が取扱うレジスタントスターチなどの栄養成分豊富な大麦「バーリーマックス」を用いた最終製品が、来年1月から市場に登場する。1月4日に日清シスコ㈱がグラノーラで先行し、2月と3月に㈱はくばくがミックス雑穀ごはんと同大麦単一雑穀品を上市する。

 12日に採用商品発表会が開催された。帝人はこれまで、同素材を用いた協業メーカーとの最終商品投入を来春とし、その販売に関する後方支援としてグラノーラなどの最終商品を試験販売してきた。9月に同素材がテレビ放映されたところ反響が大きく、協業メーカー側からの、一過性の動きではないとの判断も働き、発売時期を前倒しした格好だ。

 日清シスコはシリアル食品を数多く手掛ける菓子メーカー。シリアル食品市場は拡大傾向にあり、そのうちグラノーラは約7割を占める。カテゴリー別では機能性訴求品のウエイトは低いが、「これまで訴求が十分ではなかった」と分析。「シリアル食品に飽きがある人たちに向け『バーリーマックス』を提案していきたい」とした。雑穀食品最大手のはくばくでも、テレビの影響は加味しながらも「今までとは違う」市場の動き方だとし、「ブームではなく価値が伝わっている」状況と分析している。

 当日は、同大麦の開発企業である豪州ヘルシーグレイン社のロバート・バーバリー氏も挨拶し、元々大麦を食べる習慣のある日本でのビジネス展開に期待すると述べた。

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