アピ 「リトルPET」受託体制強化 フル稼働状態を解消へ (2018.6.7)

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 【写真=「リトルPETボトル」】

 30~140㍉㍑といった小容量ペットボトルであることを特長とする「リトルPETボトル」製造ラインの増設を、健康食品受託製造大手のアピが決めた。受注量が増大し、特に新規の引き合いへの対応が難しくなったため。これにより生産能力を従来比約2.3倍にまで高める。同社が1日発表した。

 アピは「リトルPETボトル」の製造ラインを健康食品受託製造企業としては初めて2015年9月に導入。機能性飲料の形状は小瓶かアルミボトル缶にほぼ限定されていた中で、新たに小型ペットボトルの提案を可能にしていた。割れたり、潰れたりしないといったメリットもあり、ここ1年はフル稼働状態が続いているという。

 既存の製造ラインは同社ネクストステージ工場に置いているが、新ラインは揖斐川工場敷地内の物流センターを改修して配置する。稼働は来年9月ごろの予定。

 新ラインの充填能力は1分あたり400本。充填容量は既存ラインと同じ30~140㍉㍑で、既存ラインで実績のある50㍉㍑、65㍉㍑、100㍉㍑より対応していく計画だ。これを既存ラインと並行稼働することで「小ロットから量産型まで汎用性の高い製造ライン」(同社事業戦略室)に格上げさせ、「リトルPETボトル」の受託製造体制を強化する。

 また、「リトルPETボトル」を通じて顧客層の拡大も図りたい考え。ライン増設を機に、ドラッグストアなど一般小売業態に向けた営業活動を強めていく方針だ。これにより、現在の中心顧客である通信販売、訪問販売、ネットワークビジネスといった業態以外からの受注増につなげる。

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