日本サプリメント 新体制に移行 キューサイから離れる (2018.7.12)


 健康食品通信販売の日本サプリメント(大阪市北区)の親会社が、キューサイから通販事業を手掛けるトゥ・プリティーホールディングス(東京都中央区)に変わっていたことが、6月26日までに分かった。株式譲渡・譲受が行われたのは同1日付だったとみられるが、日本サプリメントとトゥ・プリティーは共に「開示していない」と言う。株式譲渡価額は不明。キューサイを含めた関係3社は、本件について公式には明らかにしていない。

 トゥ・プリティーHDは1987年創業、96年設立。シミ・そばかすへの効果を訴求する第3類医薬品「キミエホワイト」の通販を手掛ける富山常備薬グループや、通販の広告代理店や販売システム開発会社など、12社を傘下に抱えるホールディング会社として通販事業を展開している。

 一方、トゥ・プリティーHDの傘下に新たに入った日本サプリメントは、99年、日本合成化学工業の100%子会社(機能性食品販売会社)として設立。その後、06年、日本合成化学が全株式をキューサイに譲渡したことで、キューサイの子会社となっていた。

 トゥ・プリティーHDが抱える現在の主要商材は、医薬品や医薬部外品のようだ。その中で、テレビCMや新聞広告など露出の多い「キミエホワイト」や、関節痛に効く第3類医薬品「リュウシン」を販売する富山常備薬が〝グループの顔〟とみられる。

 ただ、トゥ・プリティーHDはもともと健康食品を中心にダイエット食品、化粧品などを通販で展開していた。健康食品通販で実績のある日本サプリメントを新たに傘下に取り込むことで、もともと手掛けていた健康食品通販事業の再構築を進めたい考えがありそうだ。

 日本サプリメントは特定保健用食品(トクホ)で売上高を大きく伸ばしてきたが、関与成分の品質管理を巡る問題を受け、現在はトクホの販売を取り止めている。現在は十数種の健康食品を展開しており、商品ラインナップとしては、トクホの関与成分として許可された経緯がある豆鼓エキス、かつお節オリゴペプチドを配合したサプリメントのほか、DHA・EPA、ブルーベリー、ノコギリヤシ、青汁などがある。



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