森川健康堂 スポーツ食品にRJを拡販 IC認証テコに(2018.8.9)


 蜂産品の製造販売や最終製品OEMを手掛ける森川健康堂は、原材料供給するローヤルゼリーについて、スポーツサプリメントや運動と併用する機能性食品への配合提案を強化する。そのため、生ローヤルゼリーの原材料について、国際的なサプリメントのアンチドーピング認証「インフォームドチョイス」(IC)を先月17日までに取得。これをテコに採用を広げたい考えで、今後、他のローヤルゼリー原材料や、最終製品でも同認証を取得することを視野に入れている。

 IC認証を取得した生ローヤルゼリーは、「Sports Royal Jelly Fresh」(スポーツ生ローヤルゼリー)と商標登録し、原材料供給を進める。製品ロゴも作成し、配合した最終製品には、商品パッケージなどにロゴを表示してもらうことも可能にする。

 配合しただけでは最終製品でIC認証取得を謳うことはできず、最終製品として改めて認証を取得する必要がある。ただ、IC認証を取得した生ローヤルゼリーを配合している旨を訴求すること自体は可能。これを強みに、ローヤルゼリー原材料市場で差別化を図る構えだ。

 配合最終製品の食品形状としては、アルミパック入りゼリー飲料、バータイプ食品をはじめソフトカプセルなどが挙げられる。同社では、「需要が伸びているプロテインと組み合わせたゼリー飲料などへの配合を提案していきたい」(同社広報担当・数岡徹氏)と話している。

 ローヤルゼリーをスポーツサプリメント分野にも広げることで、需要と販路を拡大したい考え。ローヤルゼリーの主要ユーザー層は高齢女性だが、日常生活に運動やスポーツを取り入れている消費者層にも提案できるようにすることで、利用者世代の引き下げを図る。加えて、スポーツジムやスポーツ用品店にサプリメントを卸す販売会社などを新規顧客として開拓していくことで、販路の拡大も同時に図る。

 IC認証は、英国の民間分析機関LCC社が運営するサプリメントのアンチドーピング認証で、禁止物質の混入リスクを最小限に抑えるガイドラインを満たしていることが要件。また、認証後も行う継続的な分析試験を通じ、製品に禁止物質が含まれないことを示す認証となっており、アンチドーピングの観点以外からも、個別製品の品質の高さを担保する認証制度として機能している面がある。

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