プラセンタエキス 日ハムが初の海外産 (2018.10.11)


 プラセンタエキス供給大手の日本ハム中央研究所が、新たに欧州産プラセンタエキスの供給を始める。これまで原料も含めて日本国産品に限定して供給してきたが、原料となる満期胎盤の価格が高止まり、かつ、量がタイトになっているため、生産国を海外にも広げる。純国産品の品質はそのままに、よりリーズナブルな価格のプラセンタエキスをラインナップに加えることになる。

 新製品の欧州産プラセンタエキスは、原料の満期胎盤を欧州域内で調達しつつ、ドイツで生産する。

 日ハムが原料調達から製品化までの技術指導を行う。これにより、プラセンタエキスに関する日本のJHFA規格基準の原材料規格に準拠したプラセンタエキスを海外生産できるようにし、純国産品と同等以上の高品質製品を提供していく。本格的な供給開始は年明けを予定しているが、11月中旬頃からサンプルワークを始める計画だ。

 健康食品向けプラセンタエキスは、2011年ごろに美容食品素材として脚光を集め、需要が急伸。その後13年ごろから一服感が出はじめ、以降は横ばい傾向で推移しているとみられる。ただ、日本ハムの供給動向を見ると、現在も増加傾向で推移している様子だ。新製品を投入することで、原材料市場シェアの一層の拡大を図りたい考え。


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