全農、健食分野を強化 初の青汁、初の「機能性」(2018.10.25)

04全農 青汁①

【写真=9月17日に発売した「九州産有機野菜青汁」】
 
 全農(全国農業協同組合連合会)が健康食品分野への取り組みを強化している。9月17日には初の青汁となる「九州産有機野菜青汁」と「青汁習慣(乳酸菌入り)」の販売を開始したほか、今月には初の機能性表示食品「エーコープ緑茶Plus」(500㍉㍑)の届出を消費者庁に行った。
 「青汁習慣(乳酸菌入り)」は九州産の大麦若葉、「九州産有機野菜青汁」は、大分産の大麦若葉、鹿児島産の明日葉および桑葉を使用しており、後者は有機JAS認定原料を使う。
 全農ではこれまでグラノーラなどを販売していたものの、全農の広報によると青汁は初めてで、初の健康食品の販売ということになる。
 機能性表示食品の「エーコープ緑茶Plus」(500㍉㍑)の機能性与成分はローズヒップ由来ティリロサイドで、届出表示は体脂肪の低減関連。機能性関与成分の研究レビューを届け出た。機能性表示食品の届出に向けての取り組みは今年1月から本格的に開始しており、消費者庁に届出書類を提出したのは8月で、発売開始は来年4月頃を予定している。
 エーコープブランドにおける茶葉の取り扱い量は2018年で約405㌧(新茶)。「エーコープ緑茶」(350㍉㍑)自体は、07年から販売している。緑茶ペットボトル飲料では、このほか「全農日本の緑茶」(500㍉㍑)がある。
 全農によると、機能性表示食品として緑茶を選択したのは、一般消費者の間で「緑茶・体脂肪減少」の認知度が高いこととが大きいという。
 全農では来年販売する「エーコープ緑茶Plus」の販売動向を踏まえて、更なる機能性表示食品の届出を検討していく考え。組合員の健康サポートは全農の取り組みの柱のひとつでもあり、引き続き活動を強化していく方針だ。
 機能性表示食品などの保健機能食品を含めて、健康食品分野全般での商品開発が活発化することも予想される。
 全農初となる機能性表示食品「エーコープ緑茶Plus」については、届出後も消費者庁との調整が続いている模様で、現時点では詳細な販売開始日までは設定できない状況だという。

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