アサヒG食品 サプリ、生産能力倍増へ(2019.2.7)


 アサヒグループ食品のサプリメントブランド「ディアナチュラ」の売上高が、目標を大きく上回る前年度比22%増を記録したことが分かった。同社では好調を背景に茨城工場の生産能力を倍増させる考え。同社が1月24日に開催した事業説明会で明らかにした。

 事業説明会では、同社の主要ブランド商品の18年度伸び率(出荷ベース)も公表され、ミンティア、フリーズドライ(みそ汁)、ベビーフード、ディアナチュラ、シニア食品の全てで18年度目標を上回ったことが明らかになった。具体的な売上高は、2月中旬の業績公開まで非公表。

 同社によると、ディアナチュラは、パウチタイプの「ディアナチュラスタイル」、機能性表示食品の「同ゴールド」、新発売のプロテインパウダー「同アクティブ」シリーズなどが好調で、目標の前年度比8%増を大きく上回る22%増を達成し、伸び率では主要ブランド中でトップとなった。

 同社ではディアナチュラの19年度売上目標を今年度比4%増に設定したうえで、サプリメント事業の好調を背景に「今後3年でディアナチュラを生産する茨城工場の生産能力を倍増する」(尚山勝男社長)ことを明らかにした。主要ブランド全体では、今後3年間で約160億円の設備投資を行う計画だ。

 同社の19年事業方針は、「おいしさ+αの価値創造を強化し、お客様のQOL向上をサポート」。事業全体として特に注力するのが、ベビーフード部門。同社によると、「和光堂」ブランド商品の輸出がアジア向けに好調で、出生数の増加が続くアジア市場での展開を強化するとしている。また、国内で需要が伸びているシニア向け商品も、今後は力を入れていくとしている。


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