インターナショナルフーズ 長期臨床試験を開始(2019.12.12)


 植物発酵エキスの摂取による腸内環境や体調に及ぼす効果を検証する目的で、インターナショナルフーズ(島田佳典社長)が11月から長期臨床試験を開始した。国内大学付属クリニックと共同して行うもので、2021年3月末まで段階的に試験を続ける計画。植物発酵エキスの有効性に科学的根拠を得るため、同社は以前から臨床試験を継続的に実施していた。新たに開始した長期臨床試験を通じて、これまでに得られた科学的裏付けを更に強固なものにしたい考えだ。

植物発酵エキスで3カ年 腸内環境改善機能を検証
 インターナショナルフーズは、伝統的な製法を採用した植物発酵エキス『スーパーオリエント』シリーズの製造販売を手掛けている。40年以上の販売実績があり、この間に製品ラインナップを段階的に増やしてきた。11月にスタートした長期臨床試験では、同シリーズ第1弾のロングセラー製品であり、40種類の野菜や野草などの原料を酵母菌で発酵した上で凍結乾燥粉末(顆粒)化した生菌型の『スーパーオリエント39』を使用する。

 スーパーオリエント39の成分組成については、糖質が少なく食物繊維が多いのが特長。最近の分析では、食物繊維含有量は100㌘当たり約28㌘を示している。また、タンパク質が同44㌘と豊富に含まれており、かつ、アミノ酸がバランス良く含まれるのも特長。国内民間分析機関が昨年7月に分析したところ、アミノ酸スコアが「100」の最高値を示した。

 今回の長期臨床試験では、スーパーオリエント39の腸内環境改善機能を中心に検証する計画だ。腸内環境の改善により糞便中のアンモニア量が低減されるとの文献報告があることから、被験者のアンモニア量に及ぼす影響を長期的に検証する。加えて、便通改善機能も確かめる。

 また、予備的検討として、被験者の唾液中IgAを測定し、免疫機能に及ぼす影響も検証する計画。最近の研究で、腸内細菌が免疫系に作用する可能性のあることが示唆されている。

 スーパーオリエント39の機能性については、これまでに便通改善機能や腸内腐敗産物減少機能を持つ可能性が臨床試験で示唆されてきた。ヒトに対する安全性試験も行われている。インターナショナルフーズでは、植物発酵エキスでは類を見ないといえる3カ年に上る長期臨床試験を通じ、同製品の腸内環境改善機能に関する科学的根拠レベルを更に高めたい考え。



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