消費金額、通年で前年比17%減に 19年のDgSインバウンド消費(2020.2.3)


 2019年1~12月の全国ドラッグストアにおけるインバウンド消費金額は前年比17.2%減と落ち込んだ。POSデータに基づき毎月調査しているトゥルーデータ(東京都港区)が1月31日に発表した。日本政府観光局の調べによれば、19年の年間訪日外国人数は前年比2.2%増加し調査開始以来の最多記録を更新。しかし、インバウンド消費は減少した。

 18年まで好調に推移していたインバウンド消費が19年に落ち込んだ背景には、中国政府が19年1月に施行した電子商務法(新EC法)の影響があるとみられる。同法は、中国でECに携わる事業者の義務などを新たに定めたもの。同法施行により、中国で転売するための日本での商品購入にブレーキがかかったと考えられる。

 同社の調べによると、19年の年間インバウンド消費売上個数ランキングのトップは花王のフェイスクリーム(キュレル)だった。2位はDHCのリップクリーム、3位は参天製薬の目薬。健康食品については第30位にピルボックスジャパンが販売を手掛ける機能性表示食品(onaka)が入った。

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