「肌弾力維持」が追加 プロテオグリカン新たな機能性表示 (2020.8.6)


 サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを機能性関与成分にした機能性表示食品で肌弾力維持機能の訴求が可能になった。原材料供給を手掛ける一丸ファルコス(岐阜県本巣市)がシステマティックレビューを用意し、グループ会社を通じた届出が先ごろ公開。同成分で可能なヘルスクレームを拡充した格好だ。積極的な届出サポートを進め、市場シェアをさらに高める。

 届出は7月20日に公開。サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンで、肌弾力の維持機能を訴求する届出は今回が初となる。同成分の製造販売における〝パイオニア企業〟でもある一丸ファルコスが先陣を切った。届出は、同社グループで健康食品の受託製造を手掛けるアストリム(岐阜県瑞浪市)が行った。

 肌弾力の維持を訴求する機能性表示食品の届出は、今年に入り公開が始まったばかり。届出件数は7月末時点で4件にとどまり、今後のさらなる増加が予想できる新領域となっている。同機能を訴求する機能性関与成分としては、これまでに魚由来低分子コラーゲンペプチド、GABAが公開されており、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンは3素材目となる。

 一丸ファルコスが、公平性を保つため第三者機関への委託でシステマティックレビューを実施し、アストリムが届け出たヘルスクレームは、「サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンには肌弾力を維持し、肌の健康に役立つ機能が報告されています」

 届け出た研究レビューでは、一丸ファルコスで製造販売している『プロテオグリカンF』を使用したRCT(ランダム化比較試験)論文を採択。同論文では、サケ鼻軟骨由来プロテオグリカンを1日当たり5㍉㌘(プロテオグリカンFとして25㍉㌘)、2週間摂取することで、肌弾力の評価指標の改善が認められたことを報告している。

 一丸ファルコスは、弘前大学らが開発したサケ鼻軟骨からプロテオグリカンを抽出する技術に基づき、「プロテオグリカンF」の製造販売を2010年に開始。今年10年目を迎え、プロテオグリカン含有素材でトップシェアを誇る。

 機能性表示食品制度への対応については、関節ケア領域でも届出サポートを積極的に進めている。これまでに20件を超える届出支援の実績がある。



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