エキスの届出で3例目 月桃葉抽出物 20日の届出情報更新 酪酸菌増加訴求の届出も公開(2020.10.22)


 機能性表示食品の届出情報更新で20日、制度対象に追加されて以来3例目となる「エキス」の届出が公開された。

 公開されたのは「月桃葉抽出物」。指標成分は、ジヒドロ-5,6-デヒドロカワインおよび5,6-デヒドロカワインの2成分とされている。丸善製薬が届け出たもので、届出商品は飲料。肌のうるおいに関する機能表示を届け出た。

 機能性表示食品制度上の「エキス」の届出は、これまでに熟成にんにくエキス(届出者=桃屋)、秋ウコンエキス(同=ハウスウェルネスフーズ)で行われていた。

 エキスは、制度改正に伴い、昨年4月から届出可能になった。ただ、エキスに特有の成分分析や製造・品質管理などが求められる。通常よりも届出に向けたハードルが高いと見られているためか、届出件数は低調に推移している。

 この日の更新ではまた、制度施行以来初となる、レジスタントスターチを機能性関与成分とする届出が公開。ハイアミロースコーンスターチに含まれる同成分を機能性関与成分にしたもので、機能性については、腸内細菌の一種である酪酸菌を増やす働きなどを訴求する。

 届出者は、プラスチック原料の製造販売などを手掛ける明菱(めいりょう、福岡県北九州市)。今回が初の届出となる。同社は高機能加工米事業も手掛けており、以前から販売している、レジスタントスターチと米粉のハイブリッド米を機能性表示食品として届け出た。

 酪酸菌を増やす働きが訴求される機能性関与成分は2例目。日本ケロッグが小麦由来アラビノキシランを機能性関与成分にしたシリアルの届出を行っていた。酪酸菌はここにきて、〝免疫力アップ〟との関連が言われるようになっている。

 この日の更新では、計20件の届出が新たに公開された。うち2件は、プラズマ乳酸菌を機能性関与成分に、健康な人の免疫機能の維持を訴求するもの。キリングループの小岩井乳業がヨーグルト2品を届け出た。これにより、同社からの免疫機能にかかわる届出は4品目に増えた。

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