アリババ、7兆円突破 中国・独身の日 (2020.11.26)

07ダブルイレブン_アリババ動向 写真④

 毎年11月11日に開催される中国最大のインターネット通販のセール「ダブルイレブン」(通称・独身の日)で、『天猫』(Tモール)などのオンラインサイトを運営する最大手アリババグループの流通総額が約7兆7200億円(4982億元)に達した。前年比は26%のプラスと大幅な増加。越境ECの国・地域別流通総額ランキングでは、日本が5年連続で第1位となった。

 アリババが同12日に発表した。同社は今年のダブルイレブンの販売期間を例年の11月11日(24時間)に加えて11月1日~3日(3日間)の2回に拡大。これにより取扱高が前年から大幅に増加した。イベントに参加した消費者は約8億人(昨年実績約5億人)、配送オーダー件数は約23億件(同13億件)、ピーク時取引件数は1秒あたり58.3万件を記録したという。

 複数の報道によると今年のダブルイレブンの流通額は、アリババグループと2位の京東(ジンドン)グループの2社のみで、12兆円を突破したという。京東の取扱高は約4兆3000万円に上ったとされる。

 アリババによると、今年のダブルイレブンにはアリババグループから過去最大となる25万以上のブランドが参加した。そのうち越境ECを通じて参加した海外ブランドは3万1000。イベント終了までの流通総額が1億元を突破したブランドは、参加ブランド全体で470以上だという。

 また、アリババの発表に基づくとされる複数の報道等によると、流通総額の多かった海外ブランドのトップは、美容機器を展開する日本のヤーマン。花王や資生堂も5位以内に入った。他に、粉ミルクを手掛けるドイツのアプタミル、豪州サプリメント大手のSwisseが10位以内に入り、美容・健康商材に人気が集まった。

 今回のイベントの全体的な傾向として、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、健康関連商材の売上が伸びたという報道もある。

【写真=アリババが今年開催した「天猫ダブルイレブン」の模様。流通総額は4982億元に達した(写真はアリババジャパンのホームページより)】

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