個別化サプリメント企業を傘下へ ポーラ・オルビス 33億円で株式取得(2021.2.15)


 ポーラ・オルビスホールディングス(東京都中央区)は、パーソナライズサプリメントおよびスキンケア事業を国内で展開するベンチャー企業トリコ(同新宿区)の全株式を取得し、子会社化する。2月12日に開いた取締役会で決議し、同日付で株式譲渡契約を締結した。トリコの直近月商は約2億円に達しているという。

 トリコは、2018年4月設立。顧客それぞれの肌状態に合わせたサプリメントやフェイスマスクを調整し、サブスクリプション形式で販売する「FUJIMI」ブランドを展開している。

 ポーラ・オルビスHDは以前からトリコに投資しており、もともと発行済み株式の約10.5%(1900株)を所有していた。残りの全株式を33億2200万円で取得する。トリコの21年3月期業績は、売上高が13億5000万円、営業利益は3億5000万円の損失の見通し。株式譲受実行日は今年3~4月を予定している。

 同社はトリコの子会社化について、「当社グループの戦略強化につながり、ひいては、当社の中長期的な企業価値向上に資すると判断」したとしている。トリコのパーソナライズサプリメント・スキンケア事業に対して、ポーラ・オルビスHDが保有する研究開発技術や機能性などに関するエビデンスの他、生産や物流といったサプライチェーンに関する強みを付加し、トリコの事業を大きく拡大させるねらいとみられる。

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