資生堂の健康・美容事業が始動 サプリや飲料の3ブランド ツムラ、カゴメと共同開発(2024.1.18)


 資生堂(東京都中央区)は、昨年9月に業務提携したツムラ(東京都港区)やカゴメ(名古屋市中区)らと協働で展開する健康・美容を中心とする新事業をスタートする。まず2月1日から、サプリメントやドリンクなどを揃えた3ブランドを第1弾品として発売する。18日の新ブランド・商品発表会で公開した。

 新ブランド名は、インナービューティーブランド「SHISEIDO BEAUTY WELLNESS(シセイドウ ビューティー ウェルネス)」(SBW)。発売する3つの商品ブランドは、ツムラとの共同開発ブランドでサプリメントの「TUNE BEAUTE(チューンボーテ)」全5品目10品種、カゴメとはドリンクタイプの「ROOTINA(ルーティナ)」全2品目4品種、そして資生堂オリジナルのロングセラーをリニューアルした「The Collagen(ザ・コラーゲン)」全7品目13品種となる。

 商品発表会に登壇した資生堂の赤尾一成インナービューティー事業部事業部長は、「SBWが目指すのは『美』の生涯持続性を引き上げること」だと強調。チューンボーテは、ツムラが長年研究してきた東洋「五臓」思想と、資生堂の先端美容科学を融合し、美の習慣を目指したサプリメント。ルーティナは、野菜・果実飲料の最大手カゴメの知見と資生堂の先端美容研究を融合させた「野菜美容学」製品。この2つのブランドに加え、資生堂が誇る「コラーゲンドリンクのパイオニア」(赤尾氏)であるザ・コラーゲンのリニューアル製品を合わせた3つのブランドを展開していく。

 SBWは、資生堂の100年超のライフサイエンス研究とデータサイエンスを活用し、肌・身体・心の関係性を解明した美の独自の知見をもとに、パートナー企業との共創を取り入れた商品やサービスの展開を図るために作られたブランド。昨年の発表では、2025年以降には中国をはじめとするアジア地域への進出も計画。10年以内に売上高で数百億円規模の事業へと成長させていく方針だとしていた。

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