検体検査サービス6社が団体設立へ 業界の自主的な品質基準作りに取り組む(2025.7.14)


 臨床領域で検体検査サービスを提供する6社が、「(仮)非臨床検体検査サービス事業者協会」の設立に向けた準備委員会を発足した。参画企業のヘルスケアシステムズ(名古屋市昭和区)が9日に発表した。年内の設立を目指し、業界としての自主的な品質基準づくりに取り組む。

 参画企業はヘルスケアシステムズのほかに、プリメディカ(東京都港区)、味の素(東京都中央区)、H.U.POCkeT(東京都港区)、プロトセラ(大阪府摂津市)、セルスペクト(岩手県盛岡市)の6社。

 近年、尿・便・唾液・血液などを用いた郵送検査やオプション検査など、医療機関外での消費者向け検体検査が急速に広がっている。一方で、体外診断薬のような承認制度がなく、各社が独自の管理体制で提供しているのが実情だ。

 このため、利用者にとっては検査の選択基準が分かりづらく、サービスの信頼性にもばらつきがある。新団体は、安心・安全な検査環境の整備と、日本発の規格による国際展開を見据えた業界標準の構築を目指すとしている。

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