桜の花エキスに新たな機能 テロメア延長作用見出す オリザ油化(2025.7.31)
オリザ油化(愛知県一宮市)は、主力機能性食品原材料のひとつ、桜の花エキスに、細胞の老化に関わるテロメアの延長作用を細胞試験で見出した。天然フラボノイドのフィセチンにも同様の機能性を確認しており、同社ではこの2素材の老化抑制に対する新たなアプローチ技術として特許を出願した。桜の花エキスについては、これまでに見出した抗糖化作用にテロメア延長の新たなアンチエイジングに関わるメカニズムが加わることになり、食品、化粧品業界のパートナー企業との協業を推し進めていく方針だ。
今回の研究は、皮膚(真皮)細胞を用いた試験。桜の花エキス粉末製剤とハゼノキから精製した高純度(95%以上)フィセチンのテロメア延長効果を評価した結果、①桜の花エキス製剤で有意なテロメア延長効果を確認(コントロール群の1.5倍)②フィセチンで有意なテロメア延長効果を確認し、細胞レベルでの次世代アンチエイジング素材としての有用性を科学的に実証したという。