今年度届出が100件を超える 新規成分に清酒成分「α‐EG」 更新(2025.10.16)


 消費者庁は10日と15日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに19件の届出を公開した。これにより、2025年度K番台の届出は114件になり、初めの区切りになる100件を超えた。

 100件目の届出日は7月28日。過去最多の届出数になった前年度J番台の100件目は4月26日。前年度に比べると、今年度はおよそ3カ月届出ペースが遅れていることになる。

 ただ10月に入ると、今年度の届出公開が始まった当初に比べ、届出公開日の間隔が狭まっている。さらに、一度に公開される届出数も増えていることから、届出件数の巻き返しが想定される。

 今回の更新では、新規の機能性関与成分として「エチルα‐D‐グルコシド(α‐EG)」が届出された。ヘルスクレームは「本品にはエチルα‐D‐グルコシド(α‐EG)が含まれます。エチルα‐D‐グルコシド(α‐EG)には、加齢に伴い肌の弾力が低下している方の手肌の弾力を維持し、肌の健康に役立つ機能が報告されています」。

 α‐EGは、日本酒の中にアルコール、ブドウ糖に次いで多く含まれる成分。エタノールとオリゴ糖の存在下で、麹由来の酵素により生成される。これまでの研究では線維芽細胞の活性化やコラーゲンの産生促進・分解抑制、エラスチン産生に関わることが見出されている。

 届出者は清酒メーカーの大関(兵庫県西宮市)で、清涼飲料水で届け出た。

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