米抽出メーカー買収、食品事業拡大へ セルマーク(2014.9.25)


 各種機能性素材を輸入販売するセルマーク・ジャパン㈱(東京都新宿区)は、関連会社の米国セルマークケミカルズ社が植物抽出物メーカーの米国アンマーインターナショナル社を買収したと9月5日発表した。これにより日本法人のセルマーク・ジャパンの取り扱い商材に各種ビタミン、植物抽出物などが新たに加わる一方で、アンマー社が持つ受託機能を備えることになり、顆粒・粉砕品などのバルク供給も新事業として手掛けることになる。買収額は非開示。

 セルマークグループは、化学薬品や金属製品、包装関連などの事業が大半を占め、日本法人のジャパンでも機能食品素材事業の取り扱いは10%にも満たなかった。今回のアンマー社買収は、スウェーデン本社の事業方針として食品事業の拡大を掲げており、米国で実績を上げているアンマー社を傘下に置くことでグループ全体の食品事業の底上げが目的とされる。

 ジャパンでは、今後の具体的な食品事業計画は打ち出していないが、食品事業の比率を20%以上に引き上げる方針だ。

 ジャパンが取り扱う商材も、主力素材のナットウキナーゼやコエンザイムQ10、グリーンコーヒーエキス、マテエキスなど十数種類だったが、今後アンマー社がラインナップするビタミンプレミックスはじめスピルリナ、緑茶抽出物、αリポ酸、ビタミンE・K2などが加わる。

 アンマー社は1995年の創業。米国コネチカット州スタンフォードに本社事務所を構える。ビタミン、植物抽出物、機能性原料、アミノ酸など食品原料のほか、化学品を製造販売している。

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