スノーデンが原料刷新 プラセンタ産地を海外にも(2014.10.9)

スノーデン3

 スノーデン㈱(東京都千代田区)は食用プラセンタエキス原料を全面刷新し、10月から売り出す。これまでは倍散品を主に供給してきたが、全製品をプラセンタエキス100%純末に改良。いずれも日健栄協のプラセンタ食品(JHFA)規格規準の原材料規格に準拠させると同時に、従来以上の量産体制を構築することで市場競争力を高めた。これにより、プラセンタ食品市場の拡大を後押しするとともに、一層のシェア伸長を狙う。

 新原料は、「スノープラセンタ ゴールド純末」と「スノープラセンタ 純末」の2タイプ計7製品(=表)。ブタ由来国産品のみに設定されている「純末」は、同「ゴールド純末」に対して〝普及品〟の位置づけ。値ごろ感のある国産原料を求めるニーズに対応していく。

 一方、ブタ由来スペイン産原料は、同社が設定した胎盤収集スペック規則に基づき原材料を現地調達し、安全性・品質確保のための処理技術を現地生産会社に導入し一次加工した上で、最終的に日本国内の自社工場で生産するもの。昨年から一部で販売していたが、原料ラインナップに正式に加えた形だ。原材料調達先を欧州にも広げることで、大量生産・供給体制を構築。これにより、最終製品販売会社などから手軽に採用してもらえるようにした。

 また、新原料の全製品でJHFA規格規準の原料規格規準に準拠することで、価格と品質を求める販売会社への訴求力を高めた。

 プラセンタ原料市場では従来、同社をはじめとする国内メーカーが製造販売する国産原料と、海外輸入原料との間に大きな価格差があり、これを受けて日健栄協がプラセンタ食品JHFA規格規準を設定し、原材料を満期胎盤に限定するなどの業界自主ガイドラインを示していた。

 一方、ここにきて満期胎盤を使った原料の製造に海外企業が対応したり、国内プラセンタ原料事業者が同基準に準拠した海外産原料を打ち出し、価格メリットを訴求したりといった新しい動きが出ている。その中で同社は「今後、海外勢も規格規準に準拠しながら市場参入してくる」と予測。そうした状況に対し、市場競争力を高めた今回の新原料で迎えうつ考えだ。

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