一般流通網拡充へ15日分サプリを投入 ファンケル(2014.11.20)

ファンケル① ファンケル③

 ファンケルグループでの一般流通の整備・開拓が着々と進んでいる。昨年5月に代表権を持つ会長として現場復帰した創業者の池森賢二会長が「3年で立て直す」ことを中期経営計画の中で明言し、既存製品の見直しや流通の整備などを行い同グループの復権を約していた。今秋からセブン&アイを通じて柱商材である「カロリミット」シリーズの新製品ドリンクタイプの配荷を進めると同時に、既存サプリ30品目の15日分を新たに投入し九州・中四国エリアを皮切りに来春までに全国へ販売網を広げるなど、通販が中心であったファンケルが一般流通でもその存在感を高める戦略が進んでいる。

 グループ傘下の㈱ファンケルヘルスサイエンスは、流通チャネル専用の15日分サプリメント30品目を今秋から販売開始する。まずは九州、中国、四国における総合スーパー、ドラッグストアなどを中心に配荷を進め順次エリアを拡大、来春を目途に全国に販路を広げ、1万2000店以上での展開を図る。

 新展開する15日分サプリは、「ビタミンC&ビタミンP」「コシラックス」「DHA&EPA」など30品(税抜158~1601円)。棚効率を考慮したパッケージサイズとともに、同社独自の製品設計「体内効率」や配合成分量、1日摂取目安量をパッケージ前面に分かりやすく表記しブランディングしていく。既存の30日分サプリは現行のまま販売を継続する。

 なお先行するエリアでは12日からテレビCMが開始、投入する製品の特徴である「体内効率」の独自設計を浸透させる。

 一方、主力商材である「カロリミット」シリーズも一般流通網を活用する。同シリーズのドリンクタイプをセブン&アイグループの販路限定で売り出し潜在需要を獲得する。セブンイレブン約1万7000店はじめ、イトーヨーカドー、セブン美のガーデンなどセブン&アイグループ計約1万7400店で12日から販売が開始された。

 ドリンクタイプでは、同シリーズのターゲットを絞り込んだウコン入りが先行しているが、新製品では粒タイプのコンセプトであるダイエットに機能を集約させて開発した。使用原料に同社独自の緑茶エキス「鳩龍緑茶エキス」に加え、ギムネマシルベスタ、桑の葉エキスを配合、炭水化物・糖質・脂質に多角的に働きかける。外食や中食時に不足する食物繊維を補うよう難消化性デキストリンも配合した。
【写真は専用什器と体内効率を分かりやすく表記した15日分サプリ(写真左の2点)と、セブン&アイ限定の「カロリミットドリンク」】

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