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　オメガ3脂肪酸の一種、αリノレン酸を多く含むアマニ、エゴマ、チアシードの需要が伸びている。ＥＣサイト「ケンコーコム」では11月の健康食品売上第1位にアマニ油が入った。「女性にも男性にも良い」などとしてチアシードを紹介するテレビ番組も今月、放映された。

　12月11日に放映された朝の情報番組「グッド！モーニング」。αリノレン酸のほかに、食物繊維や植物性タンパク質など栄養素を多く含むチアシードは、大さじ一杯で1日に必要な栄養素のおよそ半分が摂れるスーパーフード」、また、「美容に最適」などとして10分弱の時間をかけて取り上げた。

　番組ではチアシードに関する都内クリニック院長のコメントも紹介。院長は「免疫力を上げ、コレステロール値を下げる。体全体の健康管理に役立つ」と、メタボリックシンドローム対策にも有効だと伝えた。

　また、実際の商品例として、高級スーパー「成城石井」が今年9月末から商品導入した研光通商の最終製品を映し、売上げは「5倍」に伸びているという店員のコメントによって人気の高まりを印象づけた。

　チアシードの人気は今年ふたたび高まった。9月に「スリムアップスリム」ブランドからチアシードを発売し、番組にも登場したアサヒフードアンドヘルスケアは同品について「ブランドの売上げに貢献している」とコメント。以前から原料販売を手掛けているラティーナでも、今年に入り販売量を大きく伸ばしている。

　一方、ケンコーコムが11日に発表した11月の月間売れ筋商品ランキング。健康食品部門の第1位に紅花食品が販売するアマニ油が入り、ボーソー油脂のエゴマ油（シソ油）も圏外から第6位にランクイン。売れ筋成分ランキングでもエゴマ油は第2位に急伸した。

　アマニ油も第8位と、ここ4カ月でじわじわと順位を上げている。

　アマニやエゴマは昨年来から需要を伸ばしていた。マスメディア露出が増加したのが要因の一つと見られ、美容・健康に良い成分として、これら素材やαリノレン酸の認知が拡大している。