大塚製薬子会社が米サプリ企業買収 営業体制を拡充(2014.12.25)


 大塚製薬㈱(東京都千代田区)は18日、子会社でサプリメントのネイチャーメイドを製造販売する米国ファーマバイト社が、自然植物由来のサプリを手掛けるフードステイト社(米国ニューハンプシャー州)を買収したと発表した。ファーマ社が持つ大型小売店などのマスマーケットチャネルに加え、フード社が展開する2つのサプリブランドや自然食品店、医師向けなどの販売チャネルの営業体制を手に入れることになり、米国サプリ市場でのさらなる事業拡大を図る。買収額は100億円未満とみられる。なお日本市場での同ブランドの販売は「今は計画していない」。

 フードステイト社は1973年創業。自然植物から効率的に機能性成分を抽出する〝Slo food〟プロセスの独自製法を用いてサプリを製造している。自然食品店・サプリメント専門店チャネルで展開する「メガフード」と、医師向けチャネルの「イネート」の2大ブランドを展開し、直近の売上高は3200万ドル(約38億円)。

 また同社は19日、ニュートラシューティカルズ関連事業の研究所・佐賀栄養製品研究所に人工環境制御室を新たに整備、スポーツ栄養研究を強化すると発表した。新設する制御室では、温度・湿度を高精度に制御することで低酸素環境の再現が可能となり、「様々なシーンでの研究の可能性が拡がった」としている。同研究所はこれまでに、医薬品で培われたノウハウを活かし、「ポカリスエット」「カロリーメイト」を開発、最近では大豆由来のエクオール含有食品も生み出している。

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