アマニ売上高、1.6倍に 新制度対応も 日本製粉(2015.8.6)

04日粉

 オメガ3脂肪酸の一種、αリノレン酸を高含油するアマニ油を配合した食品のラインナップ拡充を日本製粉㈱が進めている。健康効果がテレビ番組で大々的に紹介されたことで消費者認知度が拡大しており、同社のアマニ関連食品の売上高推移も昨対比1.6倍と好調に推移している。

 今春よりアマニ油を配合した商品を家庭用食品にも拡大させた。油を摂取することに抵抗感を感じる人など、アマニ油初心者の取り込みを狙ったもので、第一弾として新発売したドレッシングやマヨネーズは、「想像を超える大きな反響があった」(松井宏之食品事業本部長)。今期秋冬新商品でも、アマニ油配合パスタソース3品を8月20日から売り出す。

 一層の需要拡大を狙い、今後、機能性表示食品としても新商品を発売する。7月30日に開いた秋冬新商品発表会で同社ヘルスケア事業部は「届出準備を進めている」と明かした。αリノレン酸を機能性関与成分とする複数商品での届出を検討していると見られる。

 今期秋冬新商品ではアマニ油を配合したサプリメント3品もラインナップした。まず、発売35年目を今年迎えた小麦胚芽油「ハイガッツ」からアマニ油を配合した栄養機能食品を新発売。栄養機能食品成分として今春追加されたn‐3系脂肪酸をアマニ油で商品設計したもので、同じく栄養機能食品成分のビタミンEと併せて2つの機能を同時に表示する。

 また、Nアセチルグルコサミンやルテインとアマニ油を組み合わせたサプリメントも、同社グループ会社の日本デイリーヘルス㈱が持つ、健康食品専門店などの販売ルートでそれぞれ9月より新発売する。

 アマニ油の健康効果を巡っては、2013年末にNHK「あさイチ」が報道。その後も、同じくαリノレン酸を高含有するエゴマ油なども含めてテレビ番組での紹介が相次いでいた。「需要はまだまだ伸びる」と同社では見ている。
【写真=アマニ油を配合したパスタソース商品】

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