日本ハム中央研 国産プラセンタ 製品拡充(2013.10.24)


 日本ハム㈱中央研究所(茨城県つくば市)が国産ブタ由来プラセンタエキスの製品ラインナップを拡充し、ユーザーニーズにより応えられるようにした。既存品に比べて価格を抑えたブタ由来プラセンタエキス100%純末品と、同プラセンタ100%のリキッド品(液体品)を追加。いずれも先ごろ公示されたプラセンタ食品原料のJHFA規格基準に準拠している。

 新製品の追加に伴い同社の国産ブタ由来プラセンタエキスは計3アイテムとなった。既存品に比べて値ごろ感のある製品を加え、価格面に強みがある輸入プラセンタエキスに対抗する。また、同社としては初の液体型プラセンタ原料では、採用が増加傾向にある美容飲料やゼリーなどドリンク類に配合しやすい製品を新たに提供することで、販売量の拡大を図る。

 プラセンタエキスの需要は急速に高まった。同社の既存品も好調で、ここ数年は前年比2ケタ増が続いていると見られる。原材料となる胎盤は、日ハムグループの強みを活かし、厳しい衛生管理体制を敷く国内複数カ所の契約養豚場から安定調達できる体制を確保。エビデンスデータも揃えており、臨床試験で色素沈着(シミ)改善作用を明らかにしている。

 新製品のプラセンタ100%純末品は、この既存品に対し、原材料はそのままに、生産工程の一部を変更して製造コストを削減。匂いが残っているなどするものの、サプリ用途には適しており、また、他の国産ブタ由来プラセンタ100%純末品と比較しても、コストパフォーマンスに優れた製品に仕上げた。

 一方、ドリンク類への配合に特化した新製品は、「水分の添加を行わずに仕上げた」というプラセンタ100%の液体型原料、同品約6600㍉㌘はプラセンタエキス純末量換算で約200㍉㌘に相当するという。

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