冷え対応 ショウガでも機能表示 ポリフェノールで(2016.5.12)


 ショウガ由来のポリフェノール類を機能性関与成分にした機能性表示食品の届出がこのほど受理された。

 関与成分について具体的には、ショウガの有効成分として知られる6‐ジンゲロール、6‐ショウガオールの2成分を届け出ており初の受理。いわゆる「冷え」に対する働き(末梢体温の維持)を訴求するもので、同様の機能表示を行う関与成分としては、モノグルコシルヘスペリジンに続き2成分目。

 届け出たのは、これまでに7品目受理の㈱伊藤園。機能性の科学的根拠は関与成分の研究レビューで検証し、最終的にショウガ抽出物含有カプセル単回摂取試験など2報の査読付き論文で評価した。寒冷負荷後の体温低下を抑える機能(体温維持機能)を発現させるショウガ由来ポリフェノール(6‐ジンゲロール、6‐ショウガオール)の摂取量は、6㍉㌘だったという。

 4月22日の届出情報更新で追加された。商品名は「国産しょうが」。ショウガの冷え改善機能の消費者認知度は低くなく、機能表示がどこまで響くか不透明だが、商品パッケージ主要面に「寒い季節や冷房下でのカラダの温かさを保ちます」と表示できるメリットは小さくなさそうだ。

 同日の情報更新では、ヒハツ由来ピペリンを関与成分とするその他加工食品も追加された。表示しようとする機能性は「正常な血圧を維持」する働きだが、同成分は冷え改善機能が示唆されており、ショウガ由来ポリフェノールなどと同様の機能を表示できる可能性がある。

Clip to Evernote

ページトップ