平均寿命、男女とも過去最高 15年度 厚生労働省(2016.8.11)


 厚生労働省は7月27日、「平成27年簡易生命表(概況)」をまとめた。日本人の平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳で、前年に比べ男性は0.29歳、女性は0.22歳それぞれ上回り、ともに過去最高を更新した。悪性新生物(ガンなど)や心疾患(高血圧を除く)などの死亡率が減ったことが平均寿命を延ばす方向に働いているという。男女差は6.26歳で、3年連続で縮小した。

 簡易生命表は、1年間の死亡状況に変化がないと仮定した場合、各年齢の人が1年以内に死亡する確率や平均してあと何年生きられるかを計算したもので、0歳の平均余命が全年齢の死亡状況を集約した平均寿命になる。

 将来、どの死因で死亡するかを計算した死亡確率は、0歳では男女とも悪性新生物が最も高く、次いで心疾患、肺炎、脳血管疾患が続いた。悪性新生物の死亡確率は、男性29.34%、女性20.21%(ともに0歳時)で、男女とも前年を0.08年、0.06年それぞれ下回った。心疾患は男性14.20%、女性17.28%で、男性は前年を0.22年、女性は0.50年下回った。

 なお、平均寿命を国・地域別で比較すると、14年まで3年連続1位だった女性は、香港(87.32歳)に次ぐ2位、男性は香港(81.24歳)、アイスランド(81歳)、スイス(81歳)に次ぐ4位となった。

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