消費者庁 トクホの表示許可取り消し 日本サプリメントの「豆鼓エキス」など(2016.9.26)


 消費者庁は23日、キューサイのグループ会社「日本サプリメント」が特定保健用食品として販売していた「豆鼓エキスつぶタイプ」など6品目について、健康増進法の規程に基づき表示許可の取り消しを行い、発表した。トクホの許可取り消しは、1991年7月の制度施行以降、初とみられる。

 6商品の販売は17日時点ですでに終了していた。日本サプリメントは17日、申請した関与成分が実は別の成分だったり、関与成分の含有量が規格値を満たしていなかったりする疑いのあることが自主検査で判明したため、同6商品を含む計8商品の販売を終了すると発表。15日までに検査結果を消費者庁に伝えていたとされる。

 同庁が表示許可を取り消したのは、「豆鼓エキスつぶタイプ」「食前茶」の豆鼓シリーズ2品目のほか、「ペプチドエースつぶタイプ」「ペプチド茶」「ペプチドストレート」「ペプチドスープEX」のペプチドシリーズ4品目。各つぶタイプには、それぞれ「ハーフサイズ」がラインナップされていた。

 同社の発表によると、豆鼓シリーズに関しては、関与成分である豆鼓エキス中の成分「LKPNM」の含有量について、「規格値を満たさない疑義があること等」が自主検査で判明。また、豆鼓シリーズに関しても、関与成分として記載の豆鼓エキス中の成分「トリス」について、やはり自主検査の結果、「トリスとは異なる成分であることが判明」したという。

 一方、この検査結果について、業界内からは疑問の声もあがっている。「許可前に第三者機関が必ず、関与成分の含有量などの確認を最終商品で行う」ためだ。表示許可後にエキスの製法を変更していた可能性などが考えられる。

 同社は23日、8商品の今後について、「健康食品として販売する予定だ」と取材に答えた。

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