機能性表示届出通販協調べ 公表まで「4カ月超」過半数(2016.10.6)


 機能性表示食品の届出書類提出から公開までに4カ月以上を要した企業は5割を超えることが、日本通信販売協会が会員企業を対象に行った調査で分かった。届出を行った37社のうち56%が「4カ月以上」と回答。一方、「2カ月」が28%、「1カ月」が3%と比較的早く公開された企業も中にはいた。

 調査は、サプリメント(健康食品)を取り扱っている会員企業145社を対象に、今年3月に行ったもの。機能性表示食品の届出状況や、制度に対応するうえでの課題などを尋ねた。

 調査結果によると、調査までに実際に届出した企業は37社、そのうち公開済みが67件、公開前が61件。公開済み67件のうち実際に発売されたのは53品だった。

 また、届出を検討中と回答した企業も含めた75社に届出対応で苦慮した点を尋ねたところ、「届出表示の文言」が65%で最多となり、「届出した後の進捗状況が不明」(59%)、「研究レビューの妥当性」(55%)と続いた。「不備連絡事項の内容理解」も43%と多かった。「特になし」は7%だった。

 このほか、「届出したいが対応できない」と回答した企業は全体の8%だった。売上規模1億円未満の企業に多い傾向があるといい、対応できない理由としては、「研究レビューのやり方が分からない/対応できる人材がいない」が64%で最多。続いて、「届出資料の作成方法が分からない」、「機能性関与成分が不明である」が36%ずつだったという。

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