国セン 「溶存濃度は様々」など注意喚起 (2016.12.22)


 国民生活センターは15日、アルミパウチなど容器入り水素水や生成器で作る水素水19銘柄についてテストを実施、水素水には公的な定義はなく、各商品の水素溶存濃度も様々などとして消費者に注意を呼びかけた。同センターでは、今年3月にも水素水の飲用による効果無しのテスト結果を公表していた。

 PIO‐NETに寄せられた水素水に関する相談件数は、2011年度以降から16年9月末までの登録分で2260件にのぼる。13年度以降から年々増加し、前年同期比でも249件から今年は372件と増加している。

 調査は、アルミパウチやアルミボトル、ペットボトルの容器入り水素水10銘柄、スティック型、携帯型、据置型、蛇口直結型の生成器9銘柄(うち2銘柄は連続式電解水生成器)を対象に今年9~11月に実施。溶存水素濃度の測定では、一般的として知られるガスクロマトグラフ法と電極法で調べた。

 その結果、溶存水素濃度において、容器入り5銘柄のうち3銘柄で濃度記載値より低い濃度であったり、パッケージに記載のない3銘柄のうちペットボトル2銘柄では溶存水素が検出されなかった。また生成器では、取扱説明書などに溶存濃度の表示のあった5銘柄のうち3銘柄で測定値の方が低い結果となった。

 効能効果等に関する表示・広告も調べ、容器入りは10銘柄中8銘柄で、生成器は9銘柄中7銘柄で、「悪玉活性酸素を無害化する」「アトピーに 痒い部分に水素水をつけて下さい」などの水素や水素水に期待されている効果が記載されていた。

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