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　ビルベリー由来アントシアニンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出が、およそ6カ月ぶりに新規公表された。12日と14日の届出情報更新で、サプリメント1品ずつ計2商品が追加。前の公表は今年6月末だった。

　新たに届け出たのは、健康食品通販大手の㈱えがお。届出表示は「ピント調節機能を助け、目の疲労感を軽減することが報告されています」。も1品は㈱ファインが届け出たもので、「ピント調節機能をサポートし、目の疲労感、目の乾きを緩和する作用が報告されています」と表示する。

　需要の高い〝アイケア〟機能を訴求できる同成分は、制度施行初年度こそ届出件数を堅調に積み上げていた一方で、2年目の今年度は足踏み状態だった。初年度は計8品目が届け出られたが、今年度は今回の追加で3品目。ただ、公表待ちの届出は少なくないと見られ、今回の新規公表を契機に届出件数が積み上がる可能性もある。

　初年度に届け出られた8品目のうち3品目の届出はすでに撤回されている。その中にはアントシアニンに関する学術集団が届出撤回を申し入れていた商品もあり、同品は11月25日付で撤回された。

　関連性は不明だが、同品の届出撤回後から新規の公表が相次ぐことになった。

　ビルベリー由来アントシアニンを関与成分とする機能性表示食品の届出表示に、「目の乾きを緩和」が復活した。12日の届出情報更新で公表された㈱ファインの届出に盛り込まれたもの。この表示は、以前にも別の企業が届け出ていた一方で、発売前に撤回していた。

　「目の乾き」に対する働きを訴求する機能性関与成分は、今のところビルベリー由来アントシアニンのみ。

　ファインでは、機能性の科学的根拠を研究レビューで評価。採用した文献2報のうち1報は、届出商品に配合する機能性関与成分を含むビルベリー抽出物を供給する、㈱常磐植物化学研究所が実施した臨床試験に関する論文。この論文で、目の乾きの改善作用が報告されているようだ。論文は、同社製ビルベリー抽出物を使ったもの。

　常磐植物化学では、同社製ビルベリー抽出物を配合した機能性表示食品の届出サポートを行っており、同品の届出を公表して以降、取り組みを加速させる考えを示している。