創健社 ジロロモーニで集い (2017.3.9)

創健社ジロロモーニ①

 ㈱創健社(横浜市神奈川区、代表取締役・中村靖氏)は1日、「ジロロモーニ2017 ユーザーミーティング」を東大駒場内のレストランに約50名を集め開催した。

 ジロロモーニ協同組合は創健社と取引を開始して10周年。これを記念して来日。講演や試食を通してユーザーとの交流を行った。

 当日は、ジョヴァンニ バチスタ・ジロロモーニ組合長が「イタリアオーガニックの最新情報」を、ジャンルカ・ベッタレッリ ゼネラルマネージャーが新商品の説明を行った。講演後は、ジロロモーニ食材を使った本格的なオーガニックイタリアン料理を駒場の東大構内にあるレストラン「アーペ」で試食した。

 ジロロモーニ組合長の講演内容は以下の通り。
「オーガニックの上を目指す」
 欧州のオーガニック市場は2015年に13%伸長し、イギリス(5.6%)、イタリア、ドイツ(10%)以上にフランスは20%の伸びを見せた。16年度の数値も有望視される。

 有機栽培の面積も、フランスはドイツやイタリア、スペインを上回って、ヨーロッパのトップ。フランスでは専門店を含めてすべての販売チャンネルが伸び、他の国では量販店で伸びがみられる。

 ジロロモーニ協同組合の16年度は対前年比横ばい。イタリア国内が特に伸び、総売上は200万ユーロ(約2億5000万円)。

 しかし、今後は大手企業を含めて多くがオーガニックに取り組んでおり、我々は自分の価値観に集中することが重要になる。

 協同組合は今年で創立40周年。ジロロモーニのスローガン通りに「オーガニックの上をいく」(単なるオーガニックではなくそれを超えたオーガニック)をめざしている。

 ポイントは、①再生可能エネルギー②バイオ建築(緑の建築)③農家に公正な価格を支払う④文化⑤生産にこだわりを持つ。さらに研究と生産工程の管理に注力する。この部分はオーガニック認定で規定されていないが、組合にとってこれは基本要素。

 組合には現在農学者が3名、小麦栽培農家は150社を擁す。ホームページにすべての生産農家をリストアップして、トレーサビリティや消費者対応に心がけている。

 有機栽培に合った種を特定するためイタリアオーガニックにおいて大きな存在であるエコナチュラシー(500店を有すオーガニックチェーン店)らとのコラボで硬質小麦プロジェクトを立ち上げた。後は製粉工場を作れば、畑から最終製品まで一貫して管理できる。従来、製粉工場だけが欠けており、これを建設するのは創業者ジーノの夢でもあった。“フィリエラ”(チェーン)という意味の一貫製造ですべての生産工程を管理する体制が整う。

【写真=ジロロモーニ組合長】


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