スーパー大麦 今月から16品同時に (2017.4.6)

スーパー大麦結合③

【写真上=同時に販売開始された16品(4月3日、イトーヨーカドー・アリオ北砂店)】
【写真下=ファインが販売開始するスーパー大麦商品】

 帝人が取扱うレジスタントスターチなど各種栄養成分を豊富に含むスーパー大麦・バーリーマックスを用いた最終商品が今春から大幅に拡大する。今年に入り、日清シスコ、はくばくの2社から協業商品が市場に流通し始めていたが、新たに13社16商品が全国のイトーヨーカドー172店舗(3月現在)で3日から販売開始された。

 帝人によると、「春の投入予定は当初4、5社だったが、テレビで取り上げられ話題になった昨秋から反応も良く大幅に上乗せされた」ようで、同素材の市場での注目度が急速に高まっている。

 3日に発売された16商品のうち、森永製菓の同素材配合のホットケーキなど4品がイトーヨーカドー限定販売。いなば食品の雑穀商品や新日配薬品の大麦若葉青汁、ファインの乳酸菌配合のスムージーなど12品はイトーヨーカドーで販売を先行させたのち、順次ドラッグストアや通販など様々な販路で展開していくもようだ。

 最終商品の大幅な拡大とともに、外食産業への導入も進む。昨秋からレストランやカフェなどのメニューに採用されるケースも増えており、一般の食材のなかに同素材を取り入れることを念頭に置く同社の戦略上の狙いは予定通り進んでいる。

 同素材を巡っては、昨年9月にテレビで取り上げられたことを機に消費者のニーズを掘り起こし、同社が試験販売していたグラノーラなど最終商品が品薄状態となった。生産ラインを見直し、商品配荷の問題はクリアされたが、当初春に予定していた協業メーカーの最終商品の販売が今年1月からの発売に前倒しされた経緯がある。

4社が商品プレゼン ヨーカドーで試食イベント
 今月3日に、スーパー大麦・バーリーマックス配合の16商品同時発売に関する発表・試食イベントが東京・江東区のイトーヨーカドー・アリオ北砂店で行われた。当日は、スーパー大麦と市販の大麦との違いなどが説明されたのち、販売開始するメーカーの森永製菓、湖池屋、不二家、ファインの4社から商品プレゼンが実施された。

 森永製菓では同素材配合のホットケーキミックスを紹介し、ホットケーキ以外の料理にも利用できるよう商品化した利点などを一般消費者に向けて力説した。

 ファインが販売する粉末スムージータイプの「スーパー大麦と乳酸菌のチカラ」では、美腸研究家で知られる柴田薫さんの監修のもと開発し、「美容に役立ててもらえれば」(広報IT事業本部・山本亜弥係長)と説明。スーパー大麦とともに、殺菌体の乳酸菌、生菌としてのビフィズス菌を組合わせることで、シンバイオティクスの相乗的な機能が発揮できる特性をアピールした。

 またイトーヨーカドーでは、同日から9日までをスーパー大麦のフェア期間とし、同素材配合のオリジナル弁当を用意する。

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