指宿市 新ビジネス創出へ オクラで目指す機能性表示 (2017.5.25)

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 鹿児島県指宿市が全国一の生産量を誇るオクラを活用し、健康づくりを目的にした新たなビジネス創出に乗り出す。

 市は8日、オクラパウダーの食後血糖値上昇抑制作用とオクラを活用した今後のビジネス展開について報告する記者発表を開いた。今年7月にも、大学関係者や生産者、JAいぶすき、加工業者、飲食業者、観光業者などから参加者を募り、「ヘルスケアビジネス協議会(仮称)」を設立する予定。機能性表示食品を視野に入れた商品開発も進めるという。

 高齢化率が全国に比べて高く、医療費増加、労働力や税収不足が懸念されている指宿市。市ではこれら課題の解消を目的に、高栄養価で知られるオクラに健康機能を見出し、健康産業を創出するため、2015年から鹿児島純心女子大学、地元企業などと産学官連携で、オクラパウダー摂取による機能性評価事業に取り組んできた。

 今回発表したオクラパウダーの食後血糖値上昇抑制作用は、昨年、市民30名を被験者にプラセボ対照比較試験で確認した。インスリン濃度の有意な低下や用量依存的に作用が強まることも認められたという。また、一昨年行った成分分析では、オクラパウダーは1㌘あたり22㍉㌘のポリフェノールを含み、動物試験では便通改善作用や肝保護作用なども認められている。

【写真=(左)JAいぶすき西村組合長、(中央)豊留市長、(右)鹿児島純心女子大学:中野教授】

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