セレノネインの食品化を検討 神奈川水産技術センター(2017.7.20)


 神奈川県水産技術研究センターは、マグロやサバなどに多く含まれる機能性成分セレノネイン(有機セレン化合物)を活用した食品・サプリメント開発の検討を開始した。

 セレノネインはエルゴチオネインのチオケトン基がセレノケトン基に置換した化合物で、2010年に日本人研究者が発見した。非常に強力な抗酸化作用があるといわれ、生活習慣病・老化予防効果などが期待されている。マグロやサバ、カジキなど一部の魚に高含有されている。

 神奈川県水産技術研究センターはマグロ血合肉の研究も行っているが、セレノネインを含有する加工食品の開発を目指したい考え。疲労低減などの効果も期待できることから、スポーツ・運動向け食品も視野に入れる。大学の運動部などとも協力して知見収集を試みたいとしている。


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