不当表示357件を改善指導 東京都 16年度ネット監視結果
(2017.7.27)


 東京都生活文化局は7月25日、2016年度の景品表示法に基づくインターネット広告・表示の監視結果を発表し、このなかで357件(356業者)の不当表示等について改善指導したと発表した。前年度の改善指導件数は366件だった。


 違反内容別の件数では、優良誤認のおそれがある広告・表示が294件、有利誤認のおそれが140件、過大な景品類の提供のおそれが12件だった。


 16年度の不当表示等の特徴として、健康食品や化粧品、水関連商品が、誇大な効能効果をうたう表示が多数あったとしている。


 健康食品では、著しい痩身効果をうたう広告の表示例として、「5日間で確実に痩せる!」「飲むだけで痩せやすいカラダをサポート」などが表示の裏付けとなる合理的な根拠を有することなく表示していたとして、優良誤認のおそれがあるとした。


 化粧品の著しい美容効果をうたう広告事例では、「シワ・シミ・ハリなど様々な老化サインを保湿することで改善します!」「朝起きると実感できる、マイナス15歳肌」などが優良誤認のおそれがあると指摘している。
 また、前年度は商品・役務で取り上げられていなかった水関連商品が、「体を活性化させ代謝を促進しますので、シミ・たるみ・ダイエットなどにも効果的です。」「業界最高水準の水素濃度!」などの表示が優良誤認のおそれがあるとしている。



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