日本ハム、反ドーピング認証取得 イミダサプリで「インフォームドチョイス」を選択
(2017.7.27)


 イギリスの分析試験機関LGCが運営するサプリメントの世界的な民間アンチ・ドーピング認証「インフォームドチョイス」を取得する動きが日本でも広がりを見せつつある。現在までに世界で170ブランドが同認証を取得している。


 日本ハム(日本ハム中央研究所)は7月26日、主に一般消費者向けに販売しているイミダゾールジペプチド含有サプリメント「イミダの力」(パウダー)が同認証を取得したと発表した。


 インフォームドチョイス認証は2007年にスタートし、日本に導入されたのは昨年秋から。国内での認証取得事例は、ドームのスポーツサプリブランド「DNS」に続く2例目で、日ハムでは今秋出荷分から認証マークを商品パッケージに掲載する計画だ。これにより、「アスリートが安心して摂取できる食品の選択肢を広げる」としている。


 LGCの日本総代理店として認証取得を目指す国内食品関連企業を支援するバイオヘルスリサーチリミテッドによると、「既に他にも数社が認証に向けて取り組みを開始している」という。食品大手などを中心に、少なくとも3~4社が具体的な取り組みを進めているもようだ。


 日ハムでは、ドーピング検査を受ける可能性のあるアスリートにサプリメントの摂取を提案するにはアンチ・ドーピング認証が必要不可欠と判断。また、認証マークは、アスリートのみならず一般生活者や消費者に対しても、品質の確かさを訴求できると判断したとみられる。


 国内におけるサプリなど食品のアンチ・ドーピング認証は従来、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)が手掛ける「JADA認定」(JADAサプリメント認証プログラム)しか存在しなかった。しかし、同認定取得企業は年々減少傾向にあり、現在は大塚製薬、味の素、明治の3社のみ。ドームは今年からインフォームドチョイス認証に切り替えたほか、森永製菓も今年3月末までにJADA認定を取り止めている。




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