海苔ペプチド 原料供給に積極対応 白子のりが市場開拓(2017.8.10)


 ㈱白子のりは海苔ペプチドとポルフィラン(海苔由来ガラクト硫酸多糖類)の新たな市場開拓に乗り出す。

 海苔ペプチドについて同社では、すでにトクホ商品「毎日海菜海苔ペプチド」(関与成分ノリペンタペプチド、血圧が高めの方に適する食品)を販売しているが、「ふりかけのようなご飯関係の商品展開を考えたい」(同社担当者)としており、一般食品と連携できる新たなコンセプトを模索していく方針。

 また、健康食品会社や同受託製造メーカーへの原料供給にも乗り出したい考え。ただし、海苔ペプチドは製造コストが高くなることから、市場で競争できる用途展開がポイントになるとしている。

 海苔だけに含有されるポルフィランの市場開拓にも取組む。ポルフィランは保湿効果が期待され、麺類のゆで伸び抑制にも使用されている。同社は独自製法で生産したポルフィランを保湿化粧品原料として海外メーカーに供給しているが、用途開拓を加速させたい考え。

 同社は海苔の一般食品分野では知名度があるものの、一般消費者の間では、海苔ペプチドとポルフィラン自体の認知度が低いこともあり、市場に浸透していないのが実情。最近の健康ブームを背景に、認知度アップに取り組む方針だ。


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