JAつがる弘前 リンゴ届出 受理なるか(2017.9.21)

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 リンゴの機能性表示食品の届出が大詰めを迎えている。青森県の「JAつがる弘前」が農研機構が作成したリンゴに関する研究レビューをベースに消費者庁に届出書類を提出していることがこのほど分かった。受理されれば果実類ではウンシュウミカンに続き2例目となる見通しだ。しかし、受理されるか微妙な状況だ。機能性表示食品の届出数は1051品目中7品目と極端に少ない。規制改革推進会議も指摘しているように、生鮮食品の届出拡大をどう検討するのか。ひとつの焦点になりそうだ。

 「JAつがる弘前」が届出書類を提出したのは県産リンゴで、機能性関与成分はプロシアニジン。LDLコレステロール値低下に関する表示を目指している。

 科学的根拠は研究レビューによるもので、これはすでに農研機構が機能性表示食品化のための研究事業の結果として、2015年に他の8つの生鮮食品と共に、研究レビューを含めた届出様式を作成・公開しており、今回のJAつがるの届出書類提出も農研機構の資料を利用している。

 このため、関係者によると、届出者はJAつがるだが、消費者庁への実質的な対応は農研機構が行っているもようだ。

 関係者によると、前述の農研機構が当初作成した研究レビューでは、LDLコレステロール値の低下に効果があるとした文献でのリンゴ由来プロシアニジンの摂取量は、382~957㍉㌘/日だったが、この量(1日当たりリンゴ3~5個分に相当)では糖類の過剰摂取に繋がるとして、消費者庁が難色を示したという。

 このため農研機構では、摂取量を100㍉㌘/日程度(1日当たりリンゴ約1個分)に修正した研究レビューの作成を進めており、これが消費者庁に認められれば「受理の可能性は高くなる」(自治体関係者)という。しかし、一方では「100㍉㌘で効果ありとする研究レビューが妥当と判定されるかは何ともいえない」(同)と微妙な状況だ。

 JAつがると同じく、リンゴの届出を目指している長野県松本市では、「1日当たりの摂取量が100㍉㌘となれば、機能性関与成分の含有量管理のハードルがかなり下がり、リンゴの届出促進に繋がる」(農林部)としている。

 松本市によれば、今回のJAつがるの届出が受理されれば、他のリンゴ生産者団体も一斉に届出書類の提出を行う可能性があると見ており、「その意味でJAつがる弘前の案件がひとつの天王山になる」(前出農林部)という。

 生鮮食品の果実類では、すでにウンシュウミカンが届出を行っており、昨年秋から2番手としてリンゴが有力視されているが、届出受理には至っていない。

【写真=リンゴイメージ】

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