加齢性白内障予防効果が示唆 ヘスペリジン研究会(2017.12.4)


 ヘスペリジンの新知見を報告する「第9回研究発表会」が1日、東京の御茶ノ水ソラシティで開催された。主催はヘスペリジン研究会。大学や食品メーカーの研究者など約150名が参加した。

 講演では、慶応義塾大学薬学部助教授の中澤洋介氏が、ヘスペレジンから糖が外れたヘスペレチンの加齢性白内障予防効果の研究結果を披露。白内障誘発ラットにヘスペレチンを皮下注射で投与した試験で、対照群に比べて投与群は眼球水晶体の混濁が有意に遅延し、白内障時に減少する水晶体中の還元型グルタチオンなど抗酸化物質の減少が抑制されたと発表した。投与群では水晶体の透明維持に働くタンパク質・フィレンシンの分解が抑えられたほか、水晶体のタンパク質凝集を防ぐシャペロン活性の低下抑制も確かめたという。


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