中国越境EC 日本の保健機能食に関心 17年、健食の取扱量 約6倍に(2017.12.21)


 日本商品専門の中国越境ECサイト「ワンドウ」を運営するインアゴーラでの健康食品・サプリメントの取扱量が急増している。日本の保健機能食品への関心も高まっているようだ。同社によると、2017年の健康食品・サプリメントの取扱量は、前年比で約6倍に達しているという。

 健康食品・サプリメントの取扱量が急増している背景には、近年の中国人消費者の健康志向の変化があるとしている。「以前は減量によるダイエットが主流で、これに関連する商品が売れていたが、最近は日本のスタイルを追う形で“健康増進の結果としてダイエットになる”という考え方に変わりつつある」(同社食品部門マネージャー)という。「例えば、腸内細菌への関心が高まっていることもその表れ」(同)だという。

 さらに、プロテインのニーズも徐々に高くなっているという。日本の健康トレンドに敏感なのは、中国の若年女性層で、日本製の健康食品・サプリメントを購入しているのも、大部分がこの層だという。プロテインもダイエットと筋力維持の目的から、若年女性層がけん引役となっている模様だ。

 また、インアゴーラによると、「最近は日本の保健機能食品への関心が高まっているのも注目される」(同)という。そのひとつが、特定保健用食品(トクホ)の茶飲料のニーズの増大。「オンラインサイトでトクホの説明をしっかり行った結果、需要が伸びた」(同)という。「中国の消費者は国の制度の裏付けを信頼しないが、日本の保健機能食品の意味をきちんと理解してもらえば、人気が出る可能性は高い」としている。他には、ごぼう茶、キトサンなども人気だ。

 ただ、同社の担当者によれば「中国と日本のニーズの違いもあるが、最大の課題は日本企業が市場開拓に本腰を入れていないこと。“売り方”が日本と違うだけで、それに対応できれば、日本商品の市場開拓の余地はまだまだ大きい」としている。

 同社は先月、大木や中央物産、ときわ商会など大手流通・卸会社と協力して、中国越境EC向けの中間流通網を構築することを発表している。これらが扱うのは多くが日用消費製品。中間流通網の整備で健康食品・サプリメントの取扱量も大幅に拡大するとしている。


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