17年度トクホ市場 6586億円に 日健栄協調べ(2018.4.2)


 日本健康・栄養食品協会(日健栄協)は2日、特定保健用食品(トクホ)の2017年度市場調査結果を発表した。市場規模は前年度を123億円(およそ2%)上回る6586億円となった。一方、表示許可・承認品目数は、126品目の許可取り下げがあったこともあり、1078品と統計開始以来、最大の減少幅となった。消費者庁の調べによると、現在販売中のトクホは380品目足らず。

 調査は、昨年12月末時点でトクホ許可取得の1078品目・165社のうち、失効品目などを除く1070品目・162社を対象に、アンケート形式で行い、158社・1057品目の回答を得た。

 その結果、市場規模は昨年を123億円上回る6586億円と2007年の6798億円に次ぐ過去2番目の規模となった。

 用途別シェアでは、トップが「整腸」(53.1%)で、2位が「中性脂肪・体脂肪」(30.2%)と07年度以来変わっていないが、3位にそれまでの「歯」を抜いて「コレステロール」がランクインした。用途別で特に伸びたのは、「整腸」のうちオリゴ糖関連。これまでも大幅な増減を繰り返しながら推移してきたが、17年度は前年度比42.8%増(114億円)となった。

 販売経路別では、調査開始以来、「スーパー」と「コンビニエンスストア」(CVS)で約6割を占める構造に大きな変化はないが、17年度はCVSが前年度比18.6%増と伸びた一方、「ドラッグ・薬局」は同12.1%減と大幅に減少。「戸配」も20.4%減となった。「通信販売」は微増に止まった。

 他方、表示許可の状況は、前年の1204品目から1078品目と過去最大の減少幅となった。16年も前年の1210品目からわずかに減り、調査以来初の前年割れとなったが、今回は減少幅が100品目を超えた。日健栄協ではその理由について、「許可の取り下げがあったため」(特定保健用食品部)としている。


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