プロケミ、グルコサミンで新届出 「関節軟骨」消え「膝関節」新たに(2018.4.12)


 11日に機能性表示食品の届出情報更新があり、グルコサミン塩酸塩を機能性関与成分とし、膝関節への働きを訴求する届出が1件、追加された。グルコサミン原材料製造販売のプロテインケミカルが届け出たもの。同社が以前届け出ていたものとはヘルスクレームが大きく異なる。届出商品名は「NEWグルコサミン」(サプリメント)。

 新たな届出のヘルスクレームは以下の通り。「グルコサミン塩酸塩は膝関節の可動性(曲げ伸ばし)をサポートし、膝の不快感をやわらげることが報告されており、膝関節の動きに悩みのある方に適しています」

 一方、以前の届出(番号B104)は以下の通り。「グルコサミン塩酸塩は運動や歩行など関節への負荷に伴う軟骨成分の過剰な分解を抑えることで、関節軟骨を保護することが報告されており、関節の健康(運動や歩行時)が気になる方に適しています」

 新旧のヘルスクレームを比べると、新たな届出からは「軟骨成分」や「関節軟骨」への機能性を説明する文言が消え、「膝関節」への働きを訴求する内容に変わっている。この理由についてプロテインケミカルは「第1に、軟骨よりも膝関節を言いたいという(ユーザーからの)要望に応えた」と話している。

 同社は昨年9月、グルコサミンおよびグルコサミン塩酸塩機能性表示食品の届出撤回が相次ぐ中で、B104について変更届を行っていた。主要な変更点は研究レビューの刷新で、採択文献が2報から6報に増えた。一方、ヘルスクレームには手を付けていなかった。

 グルコサミン塩酸塩の届出受理は4カ月ぶり。その前に受理された届出は、グルコサミンに関する届出を一度撤回した経緯のある企業によるもの。やはり、ヘルスクレームから「関節軟骨」を無くす形となっている。

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