健食懇 産業協議会との統合に意欲 (2018.4.26)

健食懇修正①

 健康と食品懇話会の総会が16日都内で開催された。総会後に行われた記者会見では、谷口茂会長(明治執行役員研究本部部長)が、健康食品産業協議会との統合について、「話しを進めている」と述べ、健食懇としての見解を示した。

 谷口会長(=写真)は、総会でも統合に向けて議論をしたと言い、内容については「協議会にどうやって統合、参画をしていくか」だとし、その方法を話し合っていることを明かした。一方で、会長は「私が理事として参加している協議会の方でも、健食懇との統合に向けて話し合っている」と述べ、両団体が建設的に話を進めていることを伝えた。

 また、時間はかかっているものの、「健食懇としては国民に貢献できる体制を作っていくという大義に沿って取り組む」と、統合について前向きであることを強調した。

 記者会見ではこのほかに、今年度事業計画にある機能性表示食品、健康食品の健康被害情報の収集・報告体制が完成間近であることを報告した。

 その体制のスキームについて会長は、「国立医薬基盤・健康・栄養研究所食品保健機能研究部の梅垣敬三(元)部長と共同で検討しており、現在、健康食品にできるだけアダプトさせる形に整備している」と説明。最終的にはスキームをマニュアル化し、会員企業が利用できるものにする考えも示した。

 また、健食懇では機能性表示食品制度に対する消費者の信頼を高めるため、会独自に研究レビューの質的向上に取組んでいることも報告。その内容は、東京農業大学大学院の上岡洋晴教授に指導を受け、同会の有効性ワーキンググループが受理された届出の研究レビューを検証し、その結果を総会で発表するなど会員企業にフィードバックしているとした。

 このほか、総会では今年度役員に谷口会長をはじめ、桂木能久副会長(花王ヘルスケア食品研究所所長)、原孝博副会長(協和発酵バイオ渉外部長)の留任を決めた。

【写真=谷口茂会長(明治執行役員研究本部部長)】



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