ニッピ、コラーゲン原料で新ブランド 世界展開へ(2018.5.7)


 コラーゲンペプチド製造販売国内最大手のニッピが新ブランドを立ち上げ、新製品を今月投入する。新製品は、コラーゲンペプチドを経口摂取すると血中に移行し、体内で生理機能を発揮すると考えられているジペプチドを規格成分にしたもの。ショウガ由来の酵素を使う特殊コラーゲンペプチドも新ブランドから発売する。国内外で提案し、コラーゲンペプチド世界市場の底上げを図りたい考え。

 新ブランドの名称は「Collagenomics(コラゲノミクス)」。既存ブランド「ニッピペプタイド」シリーズとともに、日本をはじめ美容サプリメント用途を中心にコラーゲンペプチド市場が形成されつつある北米、アジアなど各国で展開する。

 本格生産に入るのは来春を予定。約33億円を投資し来年3月竣工予定の新工場(静岡県富士宮市)で生産し、「メイド・イン・ジャパン」であることも訴求しながら国内外に売り込む。来春までの間は既存国内工場で生産し、サンプルワークなどを行う。

 新ブランドから投入する新製品は、まず、コラーゲン由来アミノ酸であるプロリンとヒドロキシプロリンが結合したジペプチド(Pro‐Hyp)の含量を0.5%(1gあたり5mg)以上で規格化した「DFF‐01」。経口摂取後コラーゲンペプチドの生理活性因子の一つであることが明らかにされているPro‐Hypの生体利用率を、一般的なコラーゲンペプチドよりも高められる新製法を開発した。

 ジペプチドを規格成分にしたコラーゲンペプチドは以前にも開発されていたが、血中移行の頻度が最も高いといわれるPro‐Hypを規格化した製品は世界的に見ても初と考えられる。

 新ブランドからは他にも、ショウガ根茎由来成分のジンジベインをコラーゲン分解酵素として使用する、特許(第6075656号)製法による「GFF‐01」も発売する。


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