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　伊藤忠商事は11日、中国の百洋医薬集団有限公司（青島市）と包括提携したと発表した。同社を通じて、日本の一般用・医療用医薬品ほか、健康食品、機能性化粧品などを販売する。

　百洋医薬は2005年設立の医薬・健康企業グループで、処方薬、健康食品、ヘルスケア商品などを販売している。また、輸入ＯＴＣ医薬品では、中国トップクラスのシェアを持つという。

　伊藤忠では、今回の包括提携を通じて、日本の医薬品ほか、保健機能食品の販売に取り組む方針。「中国の規制に適合するものに限るが、健康ニーズが年々強まる中国市場において、日本の保健機能食品の市場展開にも取り組みたい」（伊藤忠エネルギー・化学品カンパニー）としている。

　伊藤忠ではヘルスケア分野を今後の有望市場と捉えている。総合商社が中国の大手医薬健康関連の小売企業と包括提携するのは、今回が初の事例になる可能性があるとしている。