カネカ、海外乳酸菌会社に出資 製造販売ライセンス契約も(2018.5.14)


 カネカは11日、スペインの乳酸菌会社「ABバイオティクス」の発行済み株式の34.8%を取得し、同社製品について、北米および日本での独占的製造販売に関するライセンス契約を締結したと発表した。これにより今後、同社製品とカネカの機能性食品素材や乳製品を組み合わせた製品を市場投入し、5年後に売上高100億円を目指したい考え。

 カネカは今年4月、牛乳やバター、ヨーグルトなど乳製品事業に参入していた。還元型コエンザイムQ10や甘草グラブラポリフェノール(グラボノイド)など、国内外で販売している同社のサプリメント原材料との相乗効果を図れる食品領域で、業容拡大を目指している。

 発表によると、ABバイオティクスと契約を締結したのは今年3月末。株式取得金額は明かしていない。同社は、乳酸菌などプロバイオティクスの独自菌株を550株以上保有しており、歯周病菌の減少や心臓病リスクの低減など、人に対する「効果が明確な複数の乳酸菌製品を全世界の健康食品会社や製薬会社へ販売」しているという。

 3月28日付の外電によると、カネカはABバイオ社の株式50万株を取得するという。

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