スマホの打消し表示で報告書 消費者庁(2018.5.17)


 消費者庁は16日、「スマートフォンにおける打消し表示に関する実態調査報告書」を公表、健康食品分野では回答1000件のうち68~81%が打消し表示を見落としていることが分かった。

 調査は、打消し表示が含まれるスマートフォンWebページを5点(健康食品、オンライン英会話、健康器具など)制作し、20177年10月2日から18年2月28日まで、Webアンケート調査などを行った。アンケートは1000件の回答を得た。調査・分析は有識者による研究会を設置して行った。その結果、健康食品のWebページでは、強調表示に気付いた者のうち、68%~81%が打消し表示を見落としていた。また、注文画面に移動した者のうち、79%~86%が打消し表示を見落としていた。打消し表示の「読みにくさを感じた点」では、41%~49%が「文字が小さい」と回答した。

 消費者庁では、昨年7月14日に公表した「打消し表示に関する実態調査報告書」での考え方に基づき、スマートフォンでは、強調表示の隣接箇所に打消し表示を表示したり、強調表示と同じ文脈中に打消し表示を表示するなど一体的に表示することを求めるとした。また、今回の調査報告書を踏まえて、スマートフォンにおける表示も「厳正に対処する」としている。


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