科学的根拠まとめ書籍に GMJが編集、刊行へ(2014.1.23)


 コラーゲンペプチドの機能性エビデンスを収集してまとめた書籍「コラーゲンペプチド・ファクトブック」を、日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(理事長=山木健男・新田ゼラチン取締役、以下GMJ)が2015年3月末までを目途に刊行する。コラーゲン市場のさらなる発展に役立てるのが狙い。今後の市場拡大が期待される中国でも活用してもらえるよう、中国語版を作成したい考えもGMJ内ではあるようだ。

 組合設立50周年記念事業として刊行するもの。経済産業省「平成25年度皮革産業国際化等推進事業」の補助を受け、GMJが昭和62年に編纂した「にかわとゼラチン 産業史と科学技術」の増補版としてまとめ、大学や図書館など教育機関に寄贈する。事業者などに対しては「(GMJ)ホームページ上で、デジタルデータの形式で提供していけるかを今後検討する」(事務局)という。

 同書は、コラーゲンペプチドの製造方法や用途などを紹介しつつ、近年になり研究が進んだ、コラーゲンやコラーゲンペプチドの経口摂取に伴う美容作用や骨・関節に対する生理機能などに関する論文等を収集し、アブストラクト(要旨)のかたちで伝えるというもの。併せて、これまでに見出された作用メカニズムも紹介する。

 同書についてGMJの関係者は、「(健康食品の)機能性表示制度にも活用出来れば良い」と話す。また、中国語版の作成も行いたい声があがる背景には、昨年、中国でコラーゲンの効果効能に関するネガティブ報道が行われ、拡大傾向にあったコラーゲン商材の消費に水を差したことがあるようだ。GMJのほか市場関係者によれば、報道内容はコラーゲンペプチドの過去の常識に基づくものだった。

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