じゃばらをスポーツ食品へ応用 大阪市立大と抗疲労作用を検証(2018.8.6)


 和歌山県産の「じゃばら」を原料とした製品の企画・販売を手掛けるファイブワンが、大阪市立大学と共同で、じゃばらを使ったスポーツサプリメントの開発に取り組んでいる。

 ファイブワンによると、両者は昨年3月から、じゃばら抽出物による運動持久力維持などに関するヒト試験に着手しており、8月下旬からは疲労回復に関するヒト試験も開始する予定。今後、論文も作成する方針で、有効成分の同定や各種データを整えていく考え。

 一方で、健康食品OEM企業や食品メーカーなどの協力を得て、製品のプロトタイプも製造しているほか、原料確保面でも和歌山県内の複数の生産者と協力関係を構築しているという。

 じゃばらは柑橘類の中で果皮部分にナリルチンが突出して多く含まれることから、季節性の目や鼻のかゆみ(花粉症状)への対応をアピールしたサプリメントが多く市場に投入されている。ファイブワンでは、じゃばら原料のスポーツサプリを製品化することで、和歌山県産じゃばらの需要拡大を図っていきたい考えだ。

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