イルファの紅参 LSが原材料供給に着手 (2018.8.23)

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 エル・エスコーポレーション(以下、LS)が高麗人参の原材料市場に参入する。韓国の高麗人参製造販売大手イルファ(一和)が韓国内の健康機能性食品GMP認定工場で製造する紅参エキスを、日本市場で独占供給する。22日、一和との間で販売契約を締結。都内のLS本社内で調印式を執り行った。

 イルファが紅参を日本に輸出するのは初。原材料の輸出は中国など一部の国で行っていたが、LSのようにBtoB事業を主体とする企業との契約は例がないという。LSを起点に、多様な販売チャネルを通じ、日本市場で拡販していきたい考えだ。

 LSの鈴木真社長は取材に、市場参入する狙いについて「トレーサビリティがしっかりとした韓国産の紅参はあまり流通していない。また、安定的な供給量も確保されていない」とコメント。その上で「冷えや血流の改善、滋養などの用途で(紅参の)需要が高まっている」とする。

 イルファでは、「コンパウンドK」を含有する紅参濃縮エキスなど各種紅参原材料の製造を手掛ける。LSでは、市場調査などを行ったうえで取り扱い原材料を決め、原材料供給のほか、最終製品のOEM供給を推進していく。

 鈴木社長は、「イルファの紅参はGMP工場でしっかりとした品質管理が行われ、クオリティも高い。それを当社が独占的に取り扱えることは、日本のマーケットにとって非常に有意義なことと考えている」としている。

 イルファは1971年にソウルで設立。韓国高麗人参市場でのシェアは、最大手の韓国人参公社などに次ぐ第3位。最終製品の輸出額は上位2社を凌ぐとされる。

【写真=調印式の様子。左:イルファのチョン・チャン・ジュCEO、右:LSの鈴木真社長】

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